第2回のテーマ「小学校PTA事情」

やっぱりたいへん!でもそれだけじゃない。役員ママのホンネって・・・

小学校のPTAってその実態はよくわからないけど、役員ってなんだかたいへんそうで、「できればやりたくないなぁ…」というのが多くのママたちの本音。今回は、とある小学校のPTA役員ママたちの座談会を企画。前向きなPTA活動を目指しながらも複雑な心境がいろいろあるようです・・・。

くじで決まる会長はつらいっ。司会:そもそもPTA役員というのはどのようにして選ばれるんですか。
 
会長:うちの小学校の場合は保護者の世帯数が多いので、新3年生から新6年生で各クラスから2名ずつ選びます。その中から会長を選ぶのですが、新6年生の保護者の中から会長を選ぶものという暗黙の了解みたいものがあって。だからPTAの会長が当たらないように、3年生から5年生の間に役員をやっていしまいたいという考え方もあるようです。
 
司会:でも、来年度の会長さんのお子さんは現在2年生ですよね。
 
会長:はい。今年度も役員をやっていて、その時に経験したんですけど、会長選のくじ引きの殺伐とした雰囲気はちょっとたまらない。中には「私は絶対にイヤ!」と口に出したり、押しつけあったり…。 岡田:私たちの場合は、役員をやる人がだいたい決まっていて、指名されてやるという話し合いの形をとっていましたよ。
 
会長:5年前くらいまではうちの学校でも話し合いで会長を決めていたようですが、ここ最近ですね、こういうくじの形をとるようになったのは。
 
司会:話し合いからくじ引きに変わって、何か活動に支障が出るようなことはありましたか。
 
会長:会長に当たると全責任が集中するようになった。体長が悪くても別の役員の方に頼みづらくなって…。仕事をふってほしくないという雰囲気ができてしまった。けれども、今の会長さんがおっしゃるには、「会長の役はくじで決まったけど、誰かに頼まれていても、私は会長の役を引き受けたと思う。それやのに、くじで決めたばかりに押しつけとか疎外感とか嫌な雰囲気が漂う。これはあかんよ。」とのことでした。今の会長さんは3月に子どもさんが小学校を卒業されるので、そんな役員の雰囲気を変えることを私に託されて、私が来年度の会長に立候補したんです。
 
司会:皆さんが会長になったら「自分には無理」と感じる仕事って何ですか。
 
役員:みんなの前でいろいろあいさつすることとか。
 
役員:学校の教頭とかと密にコンタクトをとったりするのに学校に行く回数が多いし、情報をまわしたりするのもたいへん。
 
会長:学校のPTA役員になると必然的に市のPTA役員に、その上に県があり、近畿があり、日本PTAがある。他にも幼稚園に行ったりもするし、会長職に一年を捧げる感じ。
 
役員:今、副会長をしているんですけど、会長だけでは到底まわれないこともあって、代わりに大阪に出向いたこともある。
 
役員:会長をするのは、子供をあずかってもらえるとか、仕事をしていても休みがとれるとか、まわりの環境が整っていなければ無理。だから、役員にはなっても「会長は無理」って言えるように、会長選はくじより話し合いで決めるほうがいい。

学級委員選は「ア」が狙われる?!役員:以前、クラスの学級委員に当たらはったのがおばあさんで、「(孫が父子家庭で)代わりに出てきたけど学級委員は無理です」と免除を申し出たけど、受理されなかったらしい。
 
会長:学級委員には免除申請の制度がないからかな。
 
役員:それやったら、学級委員も免除申請の制度をつくるべき。
 
会長:クラスとかまわりの人が認めたら免除になると思うけど。
 
役員:それでも免除は2年間だけ。2年経って(免除期間が切れて)役が当たったら、やらないわけにはいかない。
 
役員:学級委員選は投票で、名簿の名前に○して返すだけだから、「ア」が狙われるよね。(笑)
 
役員:だから結局やりたくない人に○がつくことがある。(学年全体の学級委員の中から)長と副をくじで決めたとき、長や副にならなかったからといって「何もしなくていいんですよね?」と言い出す人がいたけど、そんな人でも役を一回やったことになるから、そこから2年免除でしょ?
 
役員:私は子どもが1年生の時に学級委員をやったけど、1年生だけは投票ではなくみんな立候補で上がってきていたから、学年の学級委員長になってもみんなに仕事が振れたし、雰囲気がよかった。だから立候補っていいなと感じたよ。

今後の活動目標司会:来年度から携帯サイトを利用して情報発信していくとお話がありましたが、他に今後のPTA活動としての目標みたいなものはありますか。
 
会長:まず考えていることは、子どもの居場所をなんとかするということ。子どもが学校から帰っても家にだれもいない家庭が多いようで、放課後どんどん学校に遊びに来ています。土曜日にショッピングセンターをただうろうろしている子も見かけます。そんな子どもたちの居場所をなんとかしたいなと。
 
司会:子どもの居場所というのはたとえばどういうことをお考えですか。
 
会長:いろんな公共の施設で、子どもたちの放課後の居場所を提供してくれているんですけど、案外知られていません。そのような情報を発信していきたいです。 岡田:PTA通信はどうなんですか。
 
会長:PTA通信は年2回しか出てないんです。 岡田:そういう情報誌になるようなものが流れてないんですね。今やりたいとおっしゃっていることをPTA全体に流していくことによって具体的な要請を出して人を集めるとか、何かを設定していかないと人が集まりにくいというのはありますよね。
 
会長:ホームページを活用するのと同時に、PTA通信にプラスして、「PTAだより」というのを出して補っていきたいと考えています。
 
司会:他に何か目標はありますか。
 
会長:あとは風通し。役員同士、先生と保護者、子供と親など、もっとコミュニケーションをとって、そのうえで活動をしていきたいなと。 岡田:参考になるかわからないけど、私たちの場合は、学級委員さんが集まる会合に必ずPTA本部の役員も参加していました。それによって各学年が何をやるのか本部も知ることができたし、学年の行事に手が足りない時は、本部役員が学級委員の手伝いをする。また本部役員の行事を学級委員が手伝ったりもして、皆が意気投合して学校で何が行われているか理解していく。本部役員の行事に加えて学級委員の行事にも参加するとなるととても大変だけれども、そうすることで学校がすごくまとまっていき、先生、子ども、保護者、役員が意気投合して、どんな行事も保護者が集まるようになりました。私の14年のPTA役員の歴史で、そこまで行くのにはとてもたいへんで、今述べたほどのもではなかったけれども、子どもが喜ぶ、そして大人も喜ぶ、役員も喜ぶ、そういうことを心掛けてきたのが、大きな成果として出たと思います。

無理はしたくない、だから仕事はてきぱきと司会:役員の仕事を頑張れば頑張るほど家族の協力も必要になってきますが、役員のお子さんについては、たとえば会議の間、子どもたちを別の部屋に集めて映画会をするとか、先ほどの夜に子どもだけで留守番させるのが不安という意見に対応してみてはどうなんでしょうか。
 
役員:場所を提供してあずかってもらうのではなくて、友達の家などであずかってもらって、お風呂だけでも入れておいてもらえたら、会議で少々遅くなってもあとは寝かすだけでいいから、そういう環境づくりが必要。PTAは子どものためと言うけれど、夜遅くまで子どもたちだけで待たせておくのがはたして子どものためなのかと思う
 
役員:私も子どもだけで待たせることがあります、父親が帰ってくるのが遅いので。今なんか寒いけど、ストーブをつけたら危ないから、寒い中で待たせていますよ。
 
役員:役員をやりたくないというのではなくて、そういう無理をしたくない。
 
役員:てきぱきとしていきたいよね。
 
役員:とにかく段取りよく、負担にならないように。まずは家で考えてきて、会合では意見を持ち寄る。私は1年間無理をしたくないから、短時間の中でいいことをしたい。
 
役員:一を頼んで二をしてもらおうとは思わないから、一を頼んだら一をちゃんとやってもらう。だからこっちは一のことをあらかじめしっかり決めておく。そういう動き方をするべき。女ばかりの役員だから意識してひきしめないと。
 
会長:「父親の会」というのが全国的にありますよね。うちの学校でも発足していいのでは? 岡田:「父親の会」というのは、女の人ばかりがPTAを動かしすぎて、男性の意見、もしくは父親の子育てがおろそかになっているということからできたんですよね。
 
役員:立候補してまではなかなかいないかもしれないけど、声をかけたらやってくれる人もいると思う。
 
会長:役員に男の人も入ってもらえるようにしていきたいね。

まずは役員同士のコミュニケーションから会長:今のところ皆が集まるのは月に1回の定例会議だけだから、間に「次はこれをやるので考えてきてください」という説明を何らかの形でやらないといけないと、今日皆さんの意見を聞いて思いました。そして会議ではすぐに意見を出し合えるようにする。
 
司会:説明を集まらないでする方法はあるんですかね、たとえば携帯メールとか。
 
役員:携帯って便利だけど、意味を取り違えると大きな間違いをしてしまう。顔をみないとわからないこと多い。
 
会長:まずはコミュニケーション作りからかな。効率よくしよう思うと意思の疎通ができないとね。
 
役員:今年度は懇親会がけっこう遅かったから、それまでとてもよそよそしかった。懇親会をきっかけに、役員同士も先生ともしゃべりやすくなった。
 
会長:来年度は早くやりましょうか、先生も交えて。 一同:うんうん。
 
会長:頑張って盛り上げていきましょうね! PTAのお話は以上でおしまい。あとは、岡田先生の子育て相談会へとスライドしていきました…

会長:新年度PTA 役員:新年度PTA役員

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